■ 制震工法について
地震から守る3つの方法
「制震」とは何か、がよくわかります。
◆この動画が示すものは?
◎二棟の長期優良住宅(耐震等級2)を使った
耐震性実験によってたくさん専門家の予想
をくつがえす結果が出ました。
◎「制震」の必要性がよくわかります。
「解 説」
◆これまでの地震対策は「耐震性」を高めることに主眼が置かれてきました。
◆つまり住宅を強く「固める」ことによって、地震に対して強い住宅が得られる、という考え方です。
◆しかし、強く固めるだけでは破壊、倒壊を防ぐためには限界があることが、この実験によってわかります。
◆倒壊をまぬがれた建物の細かい動きによって「制震」の重要性が示された貴重な実験でした。
※実験(2009年10月27日): 独立行政法人 防災科学技術研究所 実験建物:長期優良住宅(耐震等級2)
3つの地震対策
耐震工法
◆柱、壁を金具や合板などでしっかりと固めることにより、地震等の衝撃に耐える工法です。
◆巨大地震に遭遇し倒壊する限界点(降伏点)に達した時は、ヒビ割れや躯体を壊すことで倒壊を防止します。
◎最も、よく知られている対策ですが、近年になってわかってきたことは「耐震」だけでは激しい揺れを抑えるのに限界があることで、これからの時代における重要なテーマです。
制震工法
◆住宅建築では強度確保の耐震性と、減衰力をもたらす制震装置の併用によって地震動を吸収し、揺れを小さくすることで倒壊を防止します。
◆日本の五重塔は1,000年以上にわたって倒壊した例がないといわれています。 この五重塔の建築原理が「制震」です。
◎MER SYSTEMはこの工法になります。
免震工法
◆建物と地盤を積層ゴムなどで切り離し、揺れを建物に伝えず一般的には中高層などのビル等に主に採用されている工法になります。
◎工費が高額になるため採用例は少数です。
また、タテ揺れの場合は効果を得ることができません。